僕は映画狂、というより、映画を語りたい今日

もしかすると、映画そのものよりも映画館の暗闇のほうが好きかもしれない。

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

3Dであることなんか、映画にとっては大したことじゃない、という話。

『アバター』では、どんな映画よりも涙を流した。目がものすごく痛い映画だった。3D映画を一気に標準化させたこの映画では、作り手の方も気合いが入りすぎて、3D効果の調整を誤ったのではないか。映画館の隣に眼科がいるのではないかと思ったのははじめて…

インドはいつでも想像の斜め上を行く。そんな映画。(映画『ロボット』の感想)

分かっている。分かっているのだ。インドはいつだって、我々の想像の斜め上を行く。 走るバイクの上で「人間ピラミッド」、インド共和国記念日のパレード India marks Republic Day with camels and stunt-riders 2分26秒以降のバイク上の「人間ピラミッド」…

白鯨と闘う前に気になる「あれ」

2016年の初映画は「白鯨との闘い」に決めていたにも関わらず、二の足を踏んでいる。ふとした瞬間に目に飛び込んでしまった事前情報に、恐れを抱いているのである。僕がいちばん苦手としている、あれ、があるらしい。 一応ネタバレになるので、閉じます(僕も…

バルタン、ごめん。

バルタン許してくれ。前の記事で、君を悪役の代表のように書いたが、その後ふと気になって調べたら、君たち一族が意外にも苦労人であることを知った。簡単に言うと、 ①マッド・サイエンティストのせいで故郷の星が消滅②宇宙旅行中の20億3000万人のバルタン星…

観客を置き去りにする転身ぶり(映画『フルスロットル』の感想)

題名には見覚えがないはずなのに、序盤でオチまでわかってしまって、自分スゲー、となっていたのだけれど、あの超人アクション映画『アルティメット』のリメイクだった。まあ、ほとんど忘れていたので存分に楽しめたけれど・・・。 無重力アクション、と銘打…

寒い朝の戦闘モード

天候こそ、人の性格を決めるんじゃないか、と思うことがある。いや、もっと正確に言うと、肌にあたる風の触感。あれこそが性格を決めるのではないか。 この時期、日の出直前の真っ暗な朝に出ると、街も家も何もかもいつもよりもずっと静かで、ただでさえ寒…

それ、僕のアイディアでしょ。

それ、僕のアイディアでしょ、と言いたくなることがある。実装では先を越されたが、考えたのは僕が先だった。すごいのは0から1を生み出した僕であり、すでにある1を集めて100にしたあの人ではない。 もちろん実態としては負け惜しみに過ぎない。単に先を…

映画を観る代わりに。

映画を観ることができない状況なので、映画を観ているのと同じような別のことをしたい。何だろうか。あの映画について書くことだろうか。 何も見えない暗闇の中、なんだかがさがさ動く音がする。続いて木を削るような音。カタカタカタというタイプ音。何かが…

自分で「ハッピーエンドかバッドエンドか」を選べる映画は、素晴らしい映画になり得るか。

自分で「ハッピーエンドかバッドエンドか」を選べる映画があるとしよう。それは自分にとって素晴らしい映画になり得るか? 選択肢が多ければハッピーなのかというと、実はそうでもない。人間は不思議なものだと思う。選択肢があることで選ぶ苦悩が生まれる…

『タイタニック』は恋愛映画ではない。

「大船に乗ったつもりでいて下さい!」「わかった」「まあ、タイタニックかもしれませんが」「おいっ」 みたいなベタな会話を続けて2回もしてしまったので、映画ブログをしている身としては、「タイタニック」について考えざるを得ない。 僕にとって、面白味…

早くも来年の抱負。映画を撮ります。

社会人映画サークルに入ろうかと思って、例によってGOOGLE先生に聞いてみたのだけれど、思っていたのと違っていたので、しばらくは見合わせることにする。 社会人だからもっとミーハーなファンが集まっていると思ったら(どうしてそんなことを思ったのだろう…

スターウォーズキャラ 「100m走スピード対決!」「体調不良で心配です」勝手にランキング

【100m走スピード対決!】 ◆1位:デストロイヤー・ドロイド・・・堂々の1位ランクイン。移動の手段は「転がる」。そう、あのドロイドです。コロコロ転がっては前にシールドを張って邪魔をしてきたちょっと怖い奴。 ◆2位:チューバッカ・・・参考デー…

スターウォーズ祭り、そろそろ終了(まだ終わりませんけど)

そろそろ当ブログで1か月ほど続けてきた「スターウォーズ祭り」も終焉だ。 スターウォーズの新作に対する批判もかなり表に出てきている。当初、大手メディアやネットも含めて絶賛の嵐だったのが、ものの2、3週間でこれほど変わるとは、映画批評なんて当て…

すこんと意味が抜けたとき、ひょっこり無意味が顔を出す(『風立ちぬ』『マトリックス』)

太宰治に「トカトントン」という短編がある。戦争を体験した男が作家に手紙を出している。彼は悩んでいるのだ。恋をしたり、心が動かされたり、何かに情熱を抱いたりしても、どこからか「トカトントン」という音が聞こえてきて、急に何もかも白けてしまう。…

ルーカスの批判、そしてエピソード8に期待すること。

ルーカスの発言。 「私はSWを単なるSF映画だとは思っていない。SWはメロドラマであり、すべての家族の問題を描いているんだ。ところがディズニーは(SWを)メロドラマではなく、ファンを喜ばせるためのレトロ(懐古趣味)なSF作品にしようとしてい…

ミッキーの中の人は、今どこで何をしているのか。

ミッキーの中の人――存在する。 ミッキーに中にオッサンが入っているなんて信じられない? それは違う。僕は確信している。ミッキーの中に入っているのは、間違いなくオッサンである。あれほど徹底できるのはオッサンしかいない。自分の外見情報発信アプリを…

カオナシの中にいた人は、今どこで何をしているのか(『千と千尋の神隠し』)

カオナシの中――ぞっとする。 カオナシは、現代人の孤独の象徴とか、人間の欲望そのものを表現したものだとか言われる。あれほど総合的な映画なのだ。様々な解釈が可能だろう。凶暴な外見とは裏腹に、絞り出すような声で「サ、サビシイ…」と漏らす声は、彼が…

映画ファンを代表する資格はないけれど、映画ファンについて。

前の記事で「映画を観ていない間、映画ファンは何をしているのか」ということを書いたのだけれど、この問いに対して、実に明快な答えを持っている人もいる。その答えとは、「別の映画を観ている」だ。 GOOGLE先生に聞いたところによると、中には1年で50…

映画ファンは映画を観ていない間、何をしているのか。

ブログを初めて以来、一端の映画ファンの顔をしているが、映画を観ないときに、どんな顔をして生きればいいのかわからない。他の映画ファンは映画を観ていない間、どんな顔をしているのか。 僕の場合、書いている。それだけである。 スタンダールの墓碑銘に…

新年の抱負「浜崎あゆみは現代のジャンヌ・ダルクか」みたいなことを言って、馬鹿にされたい。

◆ジャンヌ・ダルク 高校生のころの話である。浜崎ファンのTが言った。 「浜崎あゆみは、現代のジャンヌ・ダルクか」 Tにとって不幸だったのは、そのときに何となく集まっていた数人の誰も、ジャンヌ・ダルクを正確に知らなかったことだった。しかし、その…

「スターウォーズ/フォースの覚醒」への批判を読む②【スターウォーズ祭り開催中】

待っていてもなかなか出てきてくれない。僕が見つけられていないだけなのかもしれない。 ◆実は少ない「がっつり批評」 スターウォーズの「がっつり批評」がネット上に増えるのを、ずっと楽しみに待っているのだけれど、それほど増える気配はない。爆発的に…

お正月に一人ぼっち? それなら「一人ぼっち」映画を観ましょう。勇気が出ます。

◆これほどの孤独は味わいたくないけれど・・・ 孤独を描いた映画は素晴らしい。それも飛びっきりの孤独。つまり「周りに人がいるけれど、心は孤独だった」みたいな孤独ではなくて、「周りのどこを見ても、ひとっこ一人いません」みたいな物理的にも孤独な映…

映画感想に意味があるとしたら、こういうこと~時には赤ちゃんみたいに笑ってみたい~

【一言まとめ】映画の感想を書くことに意味があるとしたら、それは日常が変わるかもしれないからではないでしょうか(自信なし)。 ◆赤ちゃん動画を観てほしい この赤ちゃんのように感じるためには、どうしたらいいのか。生まれつき視力が弱かった赤ちゃんが…

申年の元旦は、サルの映画鑑賞で決まりですね。(新年の挨拶)

映画ブログが新年を迎えるときに、何を行うか? ――今年は申年! もちろん「サルが出てくる映画の特集だ!」 ・・・と思ってせっせと書いている最中にふと思った。そして探した。やっぱりあった! www.skyscanner.jp ガーン。しかもセレクションも重なってい…