僕は映画狂、というより、映画を語りたい今日

もしかすると、映画そのものよりも映画館の暗闇のほうが好きかもしれない。

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【宇宙人ポール】なんだか普通の宇宙人【感想】

なんだか普通の宇宙人。ん? 宇宙人に普通なんてものがあるのか? しかし、ポールはわりに普通に友達を見つけ、普通にその友達を助けようとして、別れ際も大きな感動もなく普通に帰っていった。帰らなくてもよかったんじゃないか、と思うくらいに。 宇宙人ポ…

コンコンコン、無能の扉をノックして。

「一生懸命やって、この程度なんだよ!」 正確な文言ではないかもしれないが、『桐島、部活やめるってよ』という映画に出てくる小泉という男子高校生のセリフである。彼は、万能プレイヤーだった桐島のあとを継いで、バレーボールチームのリベロを務める。し…

【ワイルドスピード スカイミッション】ステイサム、ステイサム!【感想】

はじめての『ワイルドスピード』シリーズ。車に詳しくなくても、ストリートの闘いにあまりロマンを感じなくても、僕にはジェイソン・ステイサムがいる。それ以上に、この映画を見る理由が必要だろうか。ジェイソン・ステイサムはこの映画でもやはりジェイソ…

【悪の法則】現実が理不尽だとしても、映画はポップコーンを食べるために存在する【感想】

「酷評なし」を謳い文句にしている当ブログでは、酷評をしたことがないし、今後もする予定もない。しかしこの映画は酷評しようと思う。もう少し正確に書くならば、この映画にとっては、中途半端な賛辞よりも、忌み嫌うことの方がむしろ賞賛することになるの…

【アメリカンハッスル】「人は自分の信じたいものを信じる」【感想】

地味だが爽快な詐欺映画。FBIとマフィアを相手にサバイバルを計るふたり(詐欺師とその愛人)が抱える問題は、案外、愛の問題であったりする。「人は自分の信じたいものを信じる」。人間は斯くも弱く、斯くも健気である。ちょっと嫌になるけれど、アバウ…

【キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー】クラシックなヒーローは安心で新鮮だった【感想】

超人揃いのアベンジャーズの中にあって、「ちょっと強い普通のお兄さん」でしかないキャプテンアメリカは、しかし、圧倒的に人望がある。アベンジャーズの他のメンバーに人望がなさすぎるのかもしれない。その理由は、もちろんキャプテンアメリカの行動原理…

【職業としての小説家】ポストの上のオムレツ【極めて個人的な感想その2】

職業としての小説家 (Switch library) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング 発売日: 2015/09/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (23件) を見る これはあくまでも僕の個人的な意見ですが、もしあなたが何かを自由に表現したいと…

【職業としての小説家】村上春樹に聞きたかった、たった一つの質問。【極めて個人的な感想その1】

職業としての小説家 (Switch library) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング 発売日: 2015/09/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (26件) を見る 『海辺のカフカ』で、正体不明のオジサンが猫の心臓をパクパク食べるシーンがある…