僕は映画狂、というより、映画を語りたい今日

もしかすると、映画そのものよりも映画館の暗闇のほうが好きかもしれない。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「人間は皆死ぬ」「で?」――「で?」の次に来るもの

明日死ぬかもしれない。その事実をどのように受け止めるのか。 中学生や高校生の頃、その事実に対して、深刻さを以て対峙する他なかった。死にたくない。でも死ぬんだ。何なのだろうか、この理不尽は…。 しかし、20代を人並みにやり過ごし、30歳を超えた今、…

100記事目の前に

次の記事で100記事目になるので、幾つか反省点を残しておきたい ①ブログを書くときの敵は、羞恥心、ただそれだけ。 普段の文章を書くスピードなら、2015年中くらいには100記事に軽く到達すると思っていたけれど、結果的にはここまで引っ張った。敵は羞恥心、…

無限を飛び越えるために、有限を掘ればいい。

泳げない我々を襲ったのは、どうしようもない欲望。すなわち海の向こうのあの島へ渡りたいという欲望でした。 「あの島に行ってみたいんだ」 誰に言うわけでもなく、我々は我々の欲望を確認するためだけに、何回もそう呟いたのでした。時には、本当にあの島…

あのピアノ対決の真相(『海の上のピアニスト』の感想③)

このサイトで、『海の上のピアニスト』における最大の見せ場であるピアノ対決の意味を解説してくれている。文脈上たぶんこういうことなのだろうということくらいは分かっても、引用部分のように言葉にしてくれていると詳細が分かって確信が持てるので有難い…

天才のことは知らないけれど、天才は意外に不便かもしれない(『海の上のピアニスト』の感想②)

感想①はこちら。uselesslessons.hatenablog.com 「海の上のピアニスト」について、このHPの感想が面白かった。本当、他の人の感想は面白い。 J/ 彼は、88個の鍵盤の上で、物語を奏でることによって、完結してしまっているんだね。ただ一度無垢な少女を見て…

生は悲しいことに有限だが、だからこそ創造的である(『海の上のピアニスト』の感想)

船で生まれ、天才ピアニストへと成長し、そして船と共に死んでいった1900(ナインティーンハンドレッド)。船を降りる機会はいくらでもあったはずの彼は、どうして最期まで船を降りなかったのか。この問いの先には、有限性と創造性の意外なつながりが見…

ベッキー騒動について。恥を知らぬ人々と自分について。

blogos.com 知らない間に(僕だけか)、ベッキーの不倫についてものすごい量の情報が行き来している。みんな、すごくヒマなのだ。そして僕も同じようにヒマなので、こんな文を書こうとしている。 よく論じられている論点については、あまり興味がない。いく…