僕は映画狂、というより、映画を語りたい今日

もしかすると、映画そのものよりも映画館の暗闇のほうが好きかもしれない。

申年の元旦は、サルの映画鑑賞で決まりですね。(新年の挨拶)

映画ブログが新年を迎えるときに、何を行うか?

――今年は申年! もちろん「サルが出てくる映画の特集だ!」

・・・と思ってせっせと書いている最中にふと思った。そして探した。やっぱりあった!

www.skyscanner.jp

 ガーン。しかもセレクションも重なっている・・・どころか、ラインナップは向こうの記事の方が充実している。なんだ「心優しき巨大ゴリラ」って。すでに文言からして面白いではないか。

サルが登場する映画05:「マイティ・ジョー」 「マイティ・ジョー」は、1998年制作のアメリカ映画。心優しき巨大ゴリラと彼を見守る勇敢な女性の冒険を描いたファンタジー・ロマンです。1949年制作の「猿人ジョー・ヤング」をディズニーが最新SFXでリメイクしました。

・・・ということで、切り口が違うということを頼りにして、二つだけアップします。

 

◆「猿の惑星/創世記(ジェネシス)」

【一言まとめ】凶器のような雄叫びがぐさりと胸に刺さる。言葉の怖さを思い知る。

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 言わずと知れた「猿の惑星」シリーズの「エピソード0」として位置付けられた本作では、地球の支配者が人類から猿に変わるきっかけが描かれる。それは、たった一匹の猿から始まった。研究者に愛され、研究者を愛したチンパンジーは、知能を得て「猿の惑星」への第一歩を踏み出す。

 この映画で最も印象に残っているのは、言葉の怖さである。それまでの抑圧でたまった鬱憤をまるごと吹き飛ばすような、爆発的な伝搬力を携えて、言葉がこちらに迫ってくる。ある登場人物は恐怖し、茫然と立ち尽くす。怖い。なんという怖さだ。言葉というのは怖いものなのだ。ちなみに、このシーンは創世記の中でもまさに創世の瞬間である。このシーンを見るだけでも本作を観る価値がある、と思う。続編の「猿の惑星/新世紀」も素晴らしい映画でした。

 

キングコング」(2005年)

【一言まとめ】「大きい」は正義なのです。もう「大きい」だけで宜しいのです。

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 すでに上の画像が全てを語っている。大きいって素晴らしい。キングコングティラノサウルスが闘うなんていうのは、誕生日とクリスマスと結婚記念日が一緒に来たみたいなものだ(後者二つには縁がないが)。巨大なものの頂上決戦。これがロマンでなくてなんだろう。

 それにしても、ゴリラをモデルにしたのは、上手なチョイスだったと思う。チンパンジーを巨大にするのは、いまいちピンとこない。動物園に行くと、ゴリラだけがなんだか特別である。丸太ほどもある腕の筋肉に対して、佇まいはまるで哲学者のようだ。チンパンジーのように明るくなく、海千山千のオジサンのようにどかっと落ち着いて佇んでいる。じっと対象を見つめる仕草は、それが単なる視覚の対象ではなく、思考の対象であることを伝えてくる。何を考えているのか。

 信憑性は定かではないが、実際に死を認識して表現するゴリラもいるらしい。名前はココ。研究者と手話で話すことができる。

ココは死をどのようなものだと認識しているのでしょうか。

ココが研究者ムーリンと「死」について会話した内容を以下に記載します。

 ムー:念を押しますよ、このゴリラ(ぬいぐるみを指し)は生きているの、それとも死んでいる?

ココ:死んでいる さようなら。

 ムー:ゴリラは死ぬとき、どう感じるかしら?--しあわせ、かなしい、それとも怖い?

ココ:眠る。

 ムー:ゴリラは死ぬと、どこにいくの?

ココ:苦労のない 穴に さようなら。

 ムー:いつゴリラは死ぬの?

ココ:年とり 病気で。

  引用は下の記事から。可愛がっていた猫と会えなくなったココが悲しむ様子が、人間と同じである。「苦労のない穴にさようなら」か。ゴリラも人間と同じく苦労しているようである。

matome.naver.jp

 さて、キングコングに話を戻すと、今回調べている過程で、こんな情報も見つけた。引用はwikipediaから。

『コング:スカル・アイランド(原題)』(2017)

アメリカ映画。シリーズのスピンオフにあたる作品。ドクロ島を舞台に、コングの起源を描く予定。制作はレジェンダリー・ピクチャーズ。なお、配給は当初ユニバーサルが行う予定だったが、ワーナーブラザーズに変更された[2]。また、同社の作成した『GODZILLA ゴジラ』と世界観を統合し、将来的にはゴジラキングコングの対決も視野に入れているという。

 キングコングvsゴジラ!!

 何という好カードだろう。「ティラノサウルスvsキングコング」を上回るとしたら、確かにこの対戦しかない。実は邦画では製作されたことがある対戦だが、この種の映画はやはりハリウッドのド迫力が観たいのである。期待が高まる。双方の映画を観る限り、どちらもそれなりに思慮深そうだから、叩いたり噛みついたりするだけではない、知的バトルも観られるかもしれない。公開は2017年。来年じゃないか。明けたばかりの2016年には申し訳ないが、今僕は、すでに2017年を心待ちにしている。

キング・コング [Blu-ray]

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 というわけで、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

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んがー。