僕は映画狂、というより、映画を語りたい今日

もしかすると、映画そのものよりも映画館の暗闇のほうが好きかもしれない。

ルーカスの批判、そしてエピソード8に期待すること。

 ルーカスの発言。

 「私はSWを単なるSF映画だとは思っていない。SWはメロドラマであり、すべての家族の問題を描いているんだ。ところがディズニーは(SWを)メロドラマではなく、ファンを喜ばせるためのレトロ(懐古趣味)なSF作品にしようとしていた…」(引用はここから

  ルーカスの真意については、この発言を知る前からすでに分かっていた、と自慢しておく(以下の記事)。革新性を求めるルーカスが新作について「ファンは喜ぶだろう」と言ったとき、それは新作には革新性がなく、ファンが喜ぶ映画「でしかない」ことを意味していたのだ。

uselesslessons.hatenablog.com

  しかし、悩ましい問題である。少なくとも「フォースの覚醒」に関しては、ルーカスの言うところの「懐古趣味」が功を奏した。革新性を求めたエピソード1~3が、結果的に一部のファンに受け入れられなかったことを考えると、今回「懐古趣味」を選択したディズニーとJ.J.エイブラムスは正しかったのだ。

 確かに自分のことを考えてみても、スターウォーズに革新性を求めるか、を「YesかNoか」の二択で答えるとしたら、それは「NO」だろう。多くのファンにとってもそうだったに違いない。自分が好きだった“あの”スターウォーズが観たい、そう思ってチケットを買いに行ったのである。

 「懐古趣味」の最大の敵は「飽きること」である。エピソード8以降も「懐古趣味」に過ぎないと判断された場合、ファンは「スターウォーズがどうしてスターウォーズだったのか」、認識を改めるに違いない。個人的には、次は全く新しいものが観たい。今までのスターウォーズを破壊してくれても構わない。瓦礫の上にどんな花が咲くのか。歪なものでも構わないと思う。