僕は映画狂、というより、映画を語りたい今日

もしかすると、映画そのものよりも映画館の暗闇のほうが好きかもしれない。

スターウォーズ祭り開催宣言

祭りがやって来る。スターウォーズ祭りが。

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スターウォーズ祭り開催宣言~「どうしてスターウォーズは人を惹きつけるのか」を問う~

 スターウォーズは、言うまでもないことだが、ものすごく人を惹きつける。GOOGLE先生に訊ねてみれば、たちどころにそれがわかる。例えば、このサイトとか。いったいこの情報量を纏め上げるのに、どれほどの時間と労力が必要だったのだろうか。失礼な言い方だが、興味のない人には時間の無駄そのものにしか見えないだろう。単なるひとつの映画、単なるひとつの作り話に、どうしてそこまでの情熱を燃やす必要がある? しかし、情熱とは必要だから燃えるのではなく、なぜか燃えてしまったから燃えているものである(この記事いちばんの名言)。ひとたび燃えてしまえば、燃え尽きるまでそれに付き合うしかないのだ。

 スターウォーズはなぜ人を惹きつけるのか。この問いに明確に答えることはできない。様々な要素を列挙しきった後に(この要素の数が、また多いのである)、「でも、それだけではないんだけどなー」と言ってしまいそうな気がする。ちょうど「どうして私のことが好きなの?」と言われたときに、美点を列挙したあとで、「それだけではないんだけどな」と思うのと同じ、・・・かどうかは分からないが、面白さとか、魅力とかというのは実際そういうものであり、「全てを言いきった」という状態になるのはすごく難しい。もしかすると、原理的に列挙しきるのが不可能なものかもしれない。

 映画というのは映画そのものも面白いのだが、それがなぜ面白いのかを考えるのも面白い。手塚治虫は、同じ映画を何回も観たあとに、画面を背に観客を眺め、どのシーンで人が喜んだり涙を流したりするか、観察していたらしい。手塚は創作の当事者だったからそんなことをしていたのだろうが、僕も興味の在り処はかなり似ていて、映画そのものよりも、むしろその映画を見ている人(=自分や他人)の挙動のほうに関心がある。自分がなぜあのシーンに惹かれたのか、隣にいるあの人はどうしてこのシーンで笑ったのか。それが映画において、いちばん不思議で、いちばん魅力的なことだと思う。

 だから、原理的に不可能だとしても、考えてみたい。「なぜスターウォーズはこんなに面白いのか」「なぜこんなに人を惹きつけるのか」。考えるのには、絶好の時期である。このタイミングを逃す手はない。

 公開開始の12月18日に先立って、もう長い前夜祭は始まっている。先日もイオンモールを歩いていると、二匹のヨーダ(匹、と数えていいのか)に会った。改めて思ったのだが、何も知らなければ、ただの気持ち悪いモンスターである。確か「ロードオブザリング」にも似たようなやつがいなかったか。しかし、僕もスターウォーズの魅力に支配されてしまっている身。この奇妙なモンスターにも、崇拝の念を感じざるを得ない。

“May the force be with you!(フォースとともにあらんことを!)”

 この気持ち悪いモンスターは、劇中でこんな崇高なことを言い、僕らはその崇高さに酔いしれる。やはり考えてみれば異常なことなのだ。どうしてスターウォーズに惹かれてしまうのか。マスターヨーダ、是非この探求にフォースの助けを。

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映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』日本のために作られた予告編! - YouTube