僕は映画狂、というより、映画を語りたい今日

もしかすると、映画そのものよりも映画館の暗闇のほうが好きかもしれない。

映画『リアル・スティール』 批判コメントが面白い 【ネット感想見聞録】

※【ネット感想見聞録】とは⇒ GOOGLE先生に頼んで、ネット上の感想を片っ端から読んで、120%主観でまとめた記事。人それぞれが違う感想を抱くのが面白すぎる!

f:id:uselesslessons:20150906152206j:plain


 全体的な印象としては、賞賛よりも批判の方が多かった。…というか、より正確に言うと、長い感想を書いた人には、批判的な感想が多く、映画サイトなどに投稿された一言感想などには、賞賛が多かったように思えた。つまり、どういうことか? ヘビーな映画ファンには受けが悪く、ライトな映画ファンには面白い。確かにそういう映画なのだと思う。批判の中でも、『ロッキー』や『オーバー・ザ・トップ』、『チャンプ』等と比較して、その水準に達していないことを指摘するものが複数あった。

・物語上の不備

fragile.mdma.boo.jp

『ロボットが強くなること』と『ヒュー・ジャックマンの成長』あるいは『ヒュー・ジャックマンとダコタ・ゴヨとの親子関係』に、つながりがない

 という指摘が面白かった。ロッキーと表面的に似せても駄目だ、という指摘。その通りだと思います。あとは、それが好きか・嫌いか、という話。
 ロッキーにとっての闘いが、序盤からすでに「自分の全てを賭したもの」であったので、ロッキーで描かれるのは、それ以後の話、になっています。
 それに対して、リアル・スティールの闘いは、ロクデナシ父にとって、プライドの欠損から逃げるためのものでしかない。それが、ラストに近づくにつれて、少しずつ「自分の全てを賭したもの」になった来る。つまり、ロッキーでいうと、ロッキーがロッキーになる前を描いている。それは軽薄であるのだけれど、その軽薄さが好きだということもありえる。

・サブキャラの描き方が雑

d.hatena.ne.jp

 こちらも批判的。主人公以外のキャラクターの描き方が雑、という指摘。全くその通りですね。僕はあまり気にはならなかったけれど。下記との兼ね合いでさらに面白い。

・共感を集める理由 ~背景としての格差社会

movieandtv.blog85.fc2.com

 主人公が目指したのが、一攫千金や立身出世ではなく、チャンピオン=お金持ちの鼻を明かすことだった、というところに、この映画が共感を集める理由がある、と指摘。
 確かに、一つ上の記事「主人公以外のキャラクターの描き方が雑」ということと合わせて考えても、例えばチャンピオンであるゼウスの所有者や開発者については、「お金持ちの嫌なやつ」という描写以外に、特に描写がない。つまり、「アイコン的なお金持ち」として描かれている。となれば、彼らの役割は、お金持ち自身にもある様々な感情を示すことではなく、ただ倒されることだけだ。
 僕は、主人公チャーリーの心象風景レベルの葛藤(逃げる/逃げない)が物語の中心になっているから、他のサブキャラの描写が薄っぺらくなっている=分かりやすくなっているのだと考えていた。

 

当ブログの感想はこちら↓(その1とその2があります)

 

uselesslessons.hatenablog.com

 

 

uselesslessons.hatenablog.com

 

 

※引用に問題がありましたらコメント欄にてお知らせください。削除等、迅速に対応致します。